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2. 加工で問題となる水質汚濁物質

 切削粉が水に沈む速さは粒子の大きさと比重が関係しています。粒子が大きいほど、そして比重が大きいほど、沈む速さは速くなります。ガラスは速く沈みますが、プラスチック切削粉は比重が小さいので、なかなか沈みません。しかし、長い時間をかければ沈んでいきます。サンプル(図3)は、2ヶ月間ほど置いたものです。底の方に固まっているので、斜めにしても崩れません。
 このことから、切削粉を下水に流した場合、下水管の底に溜まって固まるであろうということが容易に想像できます。最近の建物の配管は細くなっているそうですから、インショップの店舗の場合は特に注意を要すると言えます。

図3
図4

(粉じんの混じった切削水はそのまま排水できない)
環境に悪影響が懸念される物質として、SS(浮遊物質量)の問題があります。浮遊物質とは2mm〜1μの、水中にけん濁している物質のことを言います。この量が多いと、魚介類に悪影響を及ぼします。
国の河川放流基準では、SSがリットルあたり150mg以下とされています。
水道直結方式では、SSが計算上1000mg/gに相当しますので、河川放流基準を6倍以上超えてしまいます。
(切削水を放置すると、上澄みと集じん泥に分かれる。集じん泥を空気と一緒に撹拌すると泡が生じる)

図5

(プラスチック切削粉の含水状態)
切削液1リットル中に切削粉200g程度(水4:切削粉1)までは、切削液がさらさらした濁り水の状態です。ここから水が1抜けた状態(水3:切削粉1)になると、タンクの内壁に「あと」が残るようになります。これが「集じん泥」の含水状態です。ほんの少し水が増減するだけで、集じん能力に大きな違いがでてくることがわかります。

図6

(加工枚数の限界)
切削水の集じん能力は、上澄みの量と集じん泥の量に関係します。切削水に上澄みが半分以上あるときは、十分に集じんさせることができますが、含まれる集じん泥の量が半分以上になると、泡が多くなり、集じん能力が低下します。15gタンクでは、切削枚数およそ100枚(切削粉の量およそ1500g)になると、集じん泥の容量がほぼ半分に近くなりますので、ほぼ100枚が、加工枚数の限界と言うことができます。

図7

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